ご希望の電力会社・水道局・ガス会社情報を無料で検索できます。

施設検索/ホームメイト・リサーチTOP

ホームメイト電力会社・水道局・ガス会社リサーチ

電気会社水道局ガス会社情報

地熱発電の歴史



地熱は、日本やローマなどで古代から温泉として利用されてきましたが、地熱発電の歴史は、18世紀の蒸気機関の発明と、その後の電力の発明、そして20世紀になってからのエネルギーとしての産業利用がベースになっています。

世界初の地熱発電はイタリアのトスカナ

世界初の地熱発電はイタリアのトスカナ

天然の蒸気を使って世界で初めて地熱発電が行なわれたのは、1904年(明治37年)、イタリア北部トスカナ地方のラルデレロです。当時の地熱蒸気タービン発電機の出力は0.75馬力であったと言われており、蒸気だけが噴出する環境での発電で、いたってシンプルなものでした。

トスカナの技術が発展してニュージーランド、そして日本へ

イタリア北部トスカナ地方のラルデレロでは、その後も地熱発電の開発が進められ、1942年(昭和17年)には総出力は12万キロワットを超えましたが、第2次世界大戦において、すべての発電設備が破壊されてしまいました。ところが、大戦中にラルデレロに駐留したニュージーランド軍の兵士がこの技術を持ち帰り、1956年(昭和31年)、ニュージーランド北島のワイラケイに地熱発電所を建設しました。ラルデレロとは異なり、ワイラケイでは蒸気と熱水が混合した蒸気が噴出していたので、セパレータで蒸気と熱水を分離させ、蒸気だけを取り出す技術を開発して、地熱発電を行なうことができました。このことは当時、大分県大岳地域で熱水を利用した地熱発電の建設を計画していた九州電力のヒントになり、1967年(昭和42年)にわが国最初の熱水型地熱発電所の運転が開始されることになったのです。

大戦後の地熱発電の広がりは遅々として進まず

大戦後は、アメリカなどでも地熱発電所の建設が進められました。しかし、電力需要が大幅に伸びる一方で、地熱発電による発電量はほぼ横ばいという状況が長く続きます。例外的に1970年代に起きた2度のオイルショック後に、地熱発電が注目されるようになりましたが、それも長くは続きませんでした。石油価格が落ち着くと、再び火力発電中心の時代が続き、地熱発電の伸びは鈍化しました。

21世紀、地熱発電が大幅に飛躍

地熱発電は確固たる技術を確立したにもかかわらず、さほど普及することもなく、長く「冬の時代」が続いていましたが、1990年代半ば以降、状況が一転します。地球環境問題が深刻になり、再生可能エネルギーの利用が急務になると、太陽光発電や風力発電などと共に、地熱発電にも注目が集まりました。2010年(平成22年)には、世界の地熱発電設備量は1,000万キロワットを超え、それ以降もアメリカやインドネシアを中心に地熱発電所の建設が進んでおり、1,850万キロワットを超える発電が可能となっています。